ごあいさつ
20I4長野県県民芸術祭参加『第20回長野県現代書藝展』が盛大に開催されますことを、心からお慶び申し上げます。
長野県現代書藝協会におかれましては、平成6年の設立以来、長野県現代書藝展開催を通じて、伝統的な書道文化を継承しながら、常に書芸術の革新と普及に努めてこられました。
今年で20周年を迎えた貴協会の皆様には、永年にわたり長野県の文化芸術の発展に多大な貢献を賜り深く感謝申し上げます。
ご案内のように書は、書く人の暮らしぶりや心のありようが現れる、私たちの生活に近しい芸術であります。美しい文字でつづられた手紙は、それだけで人の心を打つものです。
書道文化をはじめとする文化芸術活勤は、私たちの生活にゆとりと潤いを与え、豊かな人間性を育むとともに、人と人との絆を強め、地域社会を活性化させる大きなカとなるでしょう。
しかし最近は、特に若い世代において、文字を手書きする機会も少なくなりましたが、貴協会におかれましては、その現状を憂い、積極的に次世代を育成し、書を通じて心を養う活動を展開しておられます。このような、21世紀にふさわしい現代書のあり方を追及しつづける、会員各位の情熱に改めて敬意を表する次弟です。
長野県では、昨年度スタートした総合5か年計画「しあわせ信州創造プラン」のもと、本年度から県民文化部を新たに設置し、文化芸術の振興にこれまで以上に力を入れて取り組んでおります。
引き続き県政へのご理解、ご支援を心よりお願い申し上げます。
結びに、長野県現代書藝協会の益々のご発展と、関係の皆様のご健勝を祈念申し上げ、お祝いの言葉とさせていただきます。
平成26年11月 長野県知事 阿部 守一